よくあるご質問
最近坂道や階段を上がったりした時に、前胸部の痛みを認め、しばらく安静にしていると痛みはおさまりますが心配です。
労作性狭心症が疑われます。
狭心症は心臓の栄養血管である冠動脈の一部に狭窄をきたし、心筋に十分な血流供給ができなくなり、胸痛を生じる病気です。
自転車をこいだり、階段を昇降する運動負荷心電図を行い、胸痛が再現し心電図変化を認めた場合には冠動脈造影を行います。それで狭窄病変が確認されれば、カテーテルでの形成術やバイパス手術による治療が行われます。
数か月前から動くと息切れを認めております。かかりつけ医に心雑音を指摘され、専門医で精査を受けるように言われました。
弁膜症や先天性心疾患で心雑音が聴取されますが、疾患によって心雑音に特徴があります。診断には心エコー検査が有用です。
時々数分間持続する動悸を自覚していましたが、最近その頻度が多くなってきましたがどんな病気が疑われますか?
不整脈が疑われますが、不整脈には経過観察でよいものから、緊急に治療が必要なものまで様々です。
診断には動悸等の症状が出現した時の心電図を得ることが必要ですが、受診時にはすでに病状が消失していることもよくあります。
その為、24時間の心電図を記録する携持用のホルタ―心電図を装着する方法が有用です。
健康診断で心電図異常を指摘されました。胸部症状はありませんが、どうしたらよいですか?
症状がなくても、心臓病が存在することがあります。一度は心エコー検査等にて器質的に疾患がないかどうか、心機能は保たれているかどうかを精査する必要があります。
それで異常がなければ、以後の検診で同じ異常を指摘されても経過を診て頂いてよろしいかと思います。